今日はリンパ系について

2022/04/14

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今回の内容は2021年11月25日に配信した内容となります。


こんばんわ、ミナミです。


本日はまだまだこの後N2座談会、打ち合わせ2件と通常運転のスケジュールで運行しており、合間にこの文章を書いております。


さて、本日はまた身体について。


で、今日はそうですね、トレーナーの弱い分野いきますか。リンパ系。つっても、別にトレーナーじゃなくてもセラピストでもリンパ系言えない方もザラだけども。


リンパといえば、いわゆる「むくみ」が問題として取り上げられることが多いですけど、医学では「浮腫」ですね。


定義付けるとすれば「細胞の周りの組織間隙に余計な水分が溜まる状態」ってところだと思います。で、この代償機能を担っているのがリンパ系と。血管とは異なる脈管系ですね。


リンパ系と言ったらスターリング博士なんだけど、有名な実験知ってるかな。


カエルの水かきを使った証明。いや、逆に知らないとリンパ系の物質移動は説明出来ないから、もしご存知なかったら「スターリングの仮説」で調べてみてください。


とにかく、細胞の代謝水や老廃物が血液に戻っておしっことかで排泄されるみたいなのは皆さんご存知かと思うのですが、その過程では毛細血管と組織間隙の間を水分が行ったり来たりして(濾過と再吸収)、濾過と再吸収の差し引き分が毛細リンパ管に入って、リンパ液になって回収されるわけですね。


一応確認ですが、特にセラピストの皆さん、ここまでは大丈夫ですね?


で、僕のお客さんは女性ばっかりなのでよくある質問に「リンパ呼吸って本当に効くの?」っていう。どう?これ、皆さん根拠付きで答えられますかね。


リンパ呼吸のやり方は、これもググったらすぐ出るんですけど、要するに「仰向けで下腹部に手を置いて腹圧かけて、腹式呼吸する」ていう。


まぁこんなのはリンパ系がちゃんと頭に浮かんでればなんでもない話なんですけど、効果はあるに決まってるんですね。リンパ系の流れは大丈夫でしょうか。


このへんのメカニズムが分かる分からないでは、触り方にだいぶ差が出るからね。


「乳び槽」って、リンパ系のマッサージとかやってる方だとご存知かと思いますが、リンパ液ってまず足と腸管からのリンパが合流してこのお腹にある乳び槽に集められるんですね。で、呼吸運動で胸管かに流れ込んで、左静脈角から血流に入り込むと。イメージ出来なかったらリンパ系を頭に叩き込みましょう。


で、食事で摂取した脂肪分とか、脂肪と結合した物質は全部腹部のリンパ液に流れ込んでこの乳び槽に溜められるのね。


つまり、乳び槽をリンパ呼吸で圧迫して下肢とか腹部のリンパ液を胸管に流すのは食後2-3時間が最も有効とされるわけだけど、ヒトが深い睡眠を取ってる間っていうのは自然と腹式呼吸になるから、勝手にリンパ呼吸をしているんだよね。


だから朝起きて足が浮腫んでいるとしたら、もちろん前日の酒の飲み過ぎとか(あ、明日酒の話書こう)もあるんだけど、単純な寝不足もあるよね。


最低6時間とかかな。それでもちょっと足りない。リンパの流れは超遅くて、足先で作られたリンパ液が左静脈角に戻るまで少なくとも10時間はかかるから。


リンパもうちょっと色々書きたいけど、今回もこれでもう1,500字。まぁ今日はこんな感じで!


ミナミ