今日はそうだな。呼吸器でもいかがでしょう。

2022/04/11

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今回の内容は2021年11月23日に配信した内容となります。


最近は夜分の更新でもしかすると既に寝ている方を起こしてしまっているのでは…と思いながらも、日々全く役に立たないようなことは書かないようにしているのでご勘弁をm(__)mミナミです。


さて、何話そうかな。


筋肉の話ってね、する方も結構飽きるんですよね。僕も講師をしている5S ACADEMYのファウンダーの木内が「最終的に差が出るのは脳と内臓」って言うんですね。


つまり、「運動指導者やセラピストが筋系や骨格系で差が出るのはそもそもおかしい」ということを暗に意味していて、その点については僕も同意するんですけど、僕個人の意見を言うと


「差が出るのは筋系・骨格系・神経系以外の系統解剖」


だと思っています。前もこんな話したかと思いますが、系統解剖は解剖書の見解で異なりますけど、僕は11系統で考えていて、「残りの8系統で差が付く」と考えています。とはいえあくまで「解剖学」に限った話ですけどね。本当は差別化するポイントはいくらでもある。


ちなみに、11系統で分けるときは骨格・筋・神経・消化器・呼吸器・内分泌・外皮・生殖器・泌尿器・リンパ・心臓血管。これを見てる僕の生徒、もちろん大丈夫だね?


なので、色々な方からもらうコメントで「よくこんなに書くことが思いつきますね」なんて頂きますが、言ってしまえばこんだけ解剖学の中でも分野があるから、実はそんなに書くことに困らない。


そういえば、最近質問した生徒に「咽頭と喉頭の違いは?」って聞いたら意外と答えられなくてちょっと驚いた。なので今日はそうだな。呼吸器でもいかがでしょう。


「咽」も「喉」も訓読みでは「ノド」ですからね。文章で説明するよりも矢状面の断面図で見ると一発で分かるんだけど。


簡単に言えば、口をアーンして見える奥の突き当りが咽頭。空気も食べ物もここを通るんだけど、そこから食べ物が通り食道と空気は気管を通るわけね。この気管の入り口が喉頭。分かってる人には当たり前の話だけど、意外と分かってない人いるんじゃないかな。


で、喉頭っていうのは知っての通り「声を出すところ」ですね。なので発声の仕組みとかの説明しても面白くないので、「誤嚥が起きるのは人間だけ」って話でも一つ。飼ってるわんこが目を離したすきに誤嚥して喉を詰まらせて死んでた、って聞かないでしょ。これが何でって話。


声ってね、声帯で音波を作るだけじゃだめなんだよね。


当たり前の話、口を閉じて声を出したらうめき声にしかならないじゃない。


つまり、口で共鳴させないとちゃんとした声にならないわけですけど、これをやるためには「喉頭で作られた音波」を鼻だけじゃなくて口に通り抜けさせるために、「咽頭が空気と食べ物の交通整理」をする必要がある。ある時は鼻と口に空気を出して、ある時は口から食道に食べ物を送るみたいな。


こうゆう交差点はね、事故が起こりやすい。実際の道路でもそうでしょ?あわてて食べて咳き込んだら鼻からラーメンが出るみたいな。こうゆうのは軽い事故だし、餅を喉に詰まらせる誤嚥は結構な事故。


犬とかってね、喉頭が高く突き出ていて鼻腔の後ろに入り込んでるんだよね。だから、空気の通路と食べ物の通路が立体交差になってるから誤嚥はまず起きない。


つまり、犬とかの立体交差方式の方が安全なのに、僕らはあえて交差点方式にしたっていうのは、それがあるから発声や言語が可能になったってこと。あえてリスクを取った。


だから、うちの犬に喋らせたければまず喉頭の大改造が必要なわけで、これ以上はすげえサイコパスみたいな文章になりそうなので、今日はここまで。


ではでは。


ミナミ