昨日は「目」だから今日は「耳」について

2022/03/03

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今回の内容は2021年10月30日に配信した内容となります。


夜分遅くにこんばんわ。ミナミです。本日この時間まで更新が無かったら、さすがにもう今日はミナミも諦めたか…と思った方もいることでしょう。書くねw


あと、「毎日更新大変じゃない?」というコメントを頂きますが、別に1,500字、好きなコトただ書かせてもらってるんで大したことないです。時間で言うと20~30分くらいでしょうか。ご安心下さい。


さて、とはいえもう今日も夜遅くなので、サクッと書けるテーマで行きます。僕が頭を使わずに書けるテーマ。そう、解剖です。昨日は頭部でも「眼」にフォーカスしたので、今日は「耳」でも行きましょうか。


まず、皆さん耳といったら外耳と中耳と内耳、3つに大きく分かれていることはご存知ですね。で、耳の構造を知るためには「どこからどこまで」をしっかり把握する必要があります。


外耳は皆さん分かるかと思いますが、耳たぶとか耳孔、鼓膜まで。問題は中耳と内耳。これがちょっとややこしい。これはね、骨格標本で見た方が早い。


頭蓋腔の中の3つのくぼみ、言えますか?前から前頭蓋窩・中頭蓋窩・後頭蓋窩で、それぞれ前頭葉・側頭葉・小脳を乗せています。脳の基本的な構造も、みんな大丈夫?


で、中頭蓋窩と後頭蓋窩の境目に側頭骨が盛り上がってる部分。ここを錐体というんですけど、知らなったら寝る前に一回解剖書を開いて見てから寝て下さい。どうせ明日にはこの話も忘れていますので。


余談ですが、この錐体は英語で「Pyramid」と言います。破裂孔をトップとして見たときにピラミッドが横になるような形になってるのが、見たら分かります。もうとりあえず解剖書見て下さいw


破裂孔ってのは蝶形骨と後頭骨と側頭骨で構成される穴です。もうね、今日は僕も一瞬で書いて終わらせたいので、専門用語はお許し下さい。分かる人には分かるし、分からない人はこれをきっかけに勉強しましょう。


で、区分けが分かった上で耳の断面図を見ないと、何が何だか分からなくなります。その上で、僕が耳の中で一番好きな構造についてお話しをするんですが、「音が聞こえる」ためにどんな構造があるのかって話。


まず、何か音が聞こえて鼓膜が振動するじゃないですか。すると耳の中の耳小骨(ツチ骨・キネタ骨・アブミ骨)が連動して、アブミ骨から蝸牛の前庭窓を通って、そこから音が内耳に伝わります。


今サラッと書いた、この構造がマジで巧妙。


「音が聞こえる」っていうのはそんな簡単な話じゃなくて、超簡単に言うと「空気の振動を水の振動に変える」ということが必要。これ、超至難の業なの分かります??


例えば、プールで潜ってたときに、陸から話かけられてもまず聞こえないじゃないですか。空気中の音波っていうのは99%以上が水で反射されるから水中にはほとんど伝わらないから。


つまり、鼓膜までは空気中の振動で、内耳の中にはリンパ液が入ってるから水中の振動。「プールに潜ってるときに陸から声を掛けられる」と同じ状況なわけです。


それを解決してくれるのが耳小骨。鼓膜とアブミ骨底の面積比が17対1だから、鼓膜に加わる圧力は17倍に増強されて、その上耳小骨のテコ作用が加わって振幅が小さくなる。これによって空気の振動は約22倍になるから、小さい音も内耳に伝わっていくと。


え、耳の構造やばくない?骨206個覚えるときに、耳小骨3つも絶対覚えるじゃないですか。でもそれが実際にどんな役割があるかはみんな知らない。


言葉だけ知ってても仕方ないから、それが一体何者なのかを調べるクセをつけると、人体学習はもっと面白くなるんじゃないかな。


おやすみ!


ミナミ