今日は「眼」について

2022/02/21

※本ブログは、ミナミヨシトLINE公式にて発信している内容を更新しています。(ご登録はコチラ
今回の内容は2021年10月29日に配信した内容となります。


こんにちは、ミナミです。来月は半分くらい出張で沖縄にいないため、今がマジでMAXバタバタ。猫の手も借りたい。


ちなみに僕は犬(溺愛)を飼っているので、いずれ皆さんにもご紹介しますね。


さて、昨日・一昨日は上肢解剖についてお話ししました。と、きたら下肢といきたいとこですが、それも芸がないので
「頭」でも行きましょうか。


本来、運動指導者にとって全身の骨格系や筋系についてある程度知っていることはマストじゃないですか。(実際そんなに身に着いていない方が多いのは僕の講師経験からよく分かっていますが)


とりあえず、一旦ある程度身に着いていると仮定して、運動指導者として差がつくところは決まっています。それが「頭部」と「内臓」です。ということで今日は「頭部」について。


頭部といっても色んな器官があるので1,500字程度でお話しできることは限られているんですが、とはいえ僕の講義を受けたことがある方だと「脳神経12本、全部言って下さい」なんて言われたことがある人もいるかと思います。


これも超基本なので是非覚えて欲しいところですが、その中でも1番・2番・8番は結構大事。これ、何ででしょう?


僕の公式LINEでは生物学の話題も多いのですが、歴史上、最初に現れた脊椎動物は「無顎類」といいます。顎の無い魚みたいなやつ。


で、こんな原始的な奴らですら既に頭があって、目と耳と鼻はあったんですね。ちなみに1番が嗅神経、2番が視神経、8番が内耳神経。OK?


これらの感覚っていうのは、皮膚感覚と違って、目とか鼻とかの頭部の特別な器官だけで感じられる感覚で、こうゆうのを「特殊感覚」といいます。ちなみに、特殊感覚には他に「味覚」もあるんですけど、味覚は進化の過程で加わったものなんですね。


なので、今日はサラッとこのへんの特殊感覚器に触れようかなと思うんですけど、例えば「ドライアイ」で悩んでる人とかって結構多いじゃないですか。特に若い女の人。あれね、そうゆう悩み持ってる人の化粧の仕方見てみて下さい。アイラインをまぶたギリギリとかまで塗ってたりするんで。


僕らは眼瞼(まぶた)の働きで角膜の表面が乾燥しないように保護しているというのは皆さんご存知ですね。絶えず涙腺から涙が分泌されていて、まばたきをすることで涙を角膜の表面に広げると。


でね、この角膜を覆う涙の表面には薄い油の層があるのね。


その油を作るのが「マイボーム腺」っていう分泌腺なのね。だから、アイラインをまぶたギリギリまで引くとマイボーム腺の導管の出口が塞がれて油分が出ない。すると、涙が蒸発して角膜が乾燥しやすくなるわけ。


眼は筋系も面白くて、眼球を動かす筋は外眼筋で全部で6個。はい、皆さん当然言えますね。


で、このたった6個の筋肉を動かすために脳神経が3つも割り当てられています。動眼神経と滑車神経、外転神経。これね、外眼筋を動かす以外に大事な役割があるってこと。


例えば皆さん一緒に実験しましょう。今スマホで読んでますよね。そのまま頭を動かしながら読んでも読めると思うんですよ。けどね、逆に頭は固定してスマホだけ動かすと、とたんに難しくなったでしょ?


これ、頭が動くと反射的に眼球を反対方向に動かして視点を一定に保とうとする運動で「前庭動眼反射」っていうんですけど、簡単に言えばカメラの手ブレ防止装置がついてるイメージ。だから急に動いても安定した視野が確保できるんですね。


別に今日オチはないんですけど、眼は知識があるとセッション中活かせることが多い分野の一つかな。悩んでる人多いもん。


では皆さんまた明日。


ミナミ