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親指と他の指を向かい合わせて握る。これ出来るのって霊長類だけって知ってる?

2022/02/17

※本ブログは、ミナミヨシトLINE公式にて発信している内容を更新しています。(ご登録はコチラ
今回の内容は2021年10月27日に配信した内容となります。


こんばんわ。ミナミです。本日はちょっと遅めの投稿です。


さて、本日はもう遅い時間なので、少し手抜きをさせて下さい。僕にとっての「手抜き」というのは、得意領域についてお話しすることです。


このLINE公式をご覧の方は恐らくトレーナーの方ばかりだと思うし、僕もトレーナーなのでやっぱり「骨格系」「筋系」は1番考えるのが楽です。とはいえ、筋の名前をずらずら並べても面白くないので、多くの人があまり強くない領域で「手」の話でもしましょっか。


「物を掴む」時って、親指と他の指を向かい合わせて握るでしょ。これ出来るのって霊長類だけって知ってる?


何気なくやると思うんですけど、こうゆうのを拇指対向性と言うんですね。親指が他の指と向かい合うから強い力で握れるし、指紋があるから滑り止めになる。で、物が掴みやすいと。


これが何気なく出来るのは親指のCM関節が2軸性の関節だからですね。今パッと話しましたけど、皆さんこのへんは大丈夫ですか?


まずCM関節っていうのはCarpal(手根骨の)とMetacarpal(中手の)の間、つまり手根中手関節のことですね。僕の講義を受けたことがある人は慣れてると思うんですけど、人体英語は出来るだけ覚えた方がいい。


いちいち漢字書くのは面倒だし、日本でしか仕事出来ないし、医療従事者とまともに会話もできない。


で、もう一つ。ここで言う2軸性関節というのは鞍関節のことですね。大丈夫?他の2軸性関節の種類は言える?顆状関節と楕円関節ですが、顆状関節に属するのは5種類25個の関節で、楕円関節は3種類5個と。


「どの関節が、どの関節の種類で、どんな特徴があるのか」なんて、骨206個の次くらいに基本です。だって、これ知らないとトレーニングもコンディショニングもどの方向に動かせばいいか分からないでしょ?


要するに、「プロとアマの違い」はこうゆうところに出るわけです。傍から見てると同じように見える指導も、ほんの数cm動かし方が違うだけで大きく効果に差が出る。


話は戻って、拇指なんですけど、筋肉の数も多いですね。全部で8つ。これもパッと言えて欲しいところですね。


もちろん拇指以外の指も深指屈筋だとか骨間筋とか総指伸筋だとか、色々あってやっと器用に動く手が出来ると。


で、もちろん手だけじゃなくて上肢のパーツが色々連動して思い通りの動きが出来るわけです。例えばコップを持って水を飲む動作を考えたとする。


肩と肘を同時に動かして腕を伸ばして、コップを掴む。前腕を内転させて手を体に近づける。肘を曲げて口元まで運ぶ。前腕を回内させてコップを傾けて水を飲む。


超簡単な動作解析ですが、「どのタイミングでどの関節や筋が働いているか分かること」が大事。というか、それが出来ないと動作機能の改善なんて本来出来ないよね。


うーん、どうしてもLINE公式だと一回配信のMAX文字数が1,500字なので中途半端なところで終わってしまいますが、仕方ないので明日はこの続きから。


皆さん今日も一日お疲れ様でしたー


ミナミ