今日は免疫の話

2022/02/14

※本ブログは、ミナミヨシトLINE公式にて発信している内容を更新しています。(ご登録はコチラ
今回の内容は2021年10月26日に配信した内容となります。


今日も今日とてこんにちは、ミナミです。


さて、ほとんどブログの様なLINE公式、今日も参りましょう。


日々色んなトピックを取り上げて発信していますが、今日はまた違ったテーマで「免疫」なんて触れてみようかなと思います。

ただいきなり免疫の話に入るのではなく、僕が良く言う「今勉強してるのは全体のどこかを把握するのが大事」というわけで、まずは上位概念から。


免疫の上位概念は「自然治癒」です。ご存知の通り、僕らの体には色んな病気に打ち勝って生きる能力が元々備わってる。


で、その自然治癒力の中に3つの力があります。それが「防御力」と「免疫力」と「再生力」。それぞれの違いは分かるかな。簡単に説明しますね。


まず、有害物質とか病原菌が体内に侵入しないように物理的・生物的バリアで外界と体内を分けるのが「防御力」


次に、病原体とかの敵が防御を破って体内に侵入してきたら、それと戦って、敵の特徴や攻撃のパターンを記憶して第二波に備えるのが「免疫力」


で、敵に負けちゃったとして、体が傷ついたとしても、体を元に戻す能力が「再生力」


簡単に説明するとこんな感じ。ここまではOK?


これら3つの機構が協調して生命が守られているわけですね。


で、この辺を話すときに欠かせない話が「恒常性(ホメオスタシス)」で、既にご存知の方も多いですね。体の状態を「健全な一定状態に保つ働き」のこと。


例えば、気温が高くなったら汗をかいて体温を下げようとしたり、食事をして血糖値が上がったら血糖値を下げるホルモンが出るとか、色んなのがこの恒常性で維持されているわけです。


で、「病気にかかる」という状態も言い換えると「恒常性が乱れている状態」と言えるわけね。


でね、生き物っていうのは色々いるじゃないですか。長く「種」を維持して生き残ってきてる生物っていうのはそれだけ強い恒常性を身に着ける必要があったし、それぞれ違う戦略を取ってきたわけです。


例えば、グッピーなんかは大脳が無くなっても普通に泳いでいつの間にか大脳が再生される奴もいれば、イモリなんかは手も足もしっぽも目も全部無くなっても元に戻ると。


じゃあなんでアイツらは手とか足が無くなっても生えてくるのに、人間は生えてこないのか、みたいなこと思うじゃないですか。


思わない?まぁ、今日もちょっと付き合ってくださいよ。


生物学的に言うと、人間は「体の機能を高度化して、高い知能や運動能力を獲得する方向に進化した結果、最適化された」とか言うのね。結果「臓器が無くなったからもう一回やり直し」みたいなシンプルさは無くなると。


つまり「再生力」だけで言えば人間はグッピーに勝てない。なんだか悔しいですね。でもその代わり他の自然治癒力の「防御力」「免疫力」ならあいつらに勝てるものを獲得してる。


僕らが防御する代表格は病原体ですね。病原体には細菌性とウイルス性の2つあるんですけど、話すと長くなるのでまた今度。


で、研究者の人たちが病原菌の培養してるのって見たことある?菌の栄養源を含んだ液体に、多いと何十リットルも育てたりするんですけど、人体も栄養分たっぷりの培養装置みたいなもんじゃない。


でも、風邪をひいたとしても体の栄養を全部使い尽くすまで増殖するとかはしない。


このことからも、人間にはウイルスとか病原菌を抑え込む力があることが分かるわけね。これが自然治癒力。


で、本番はここから始まる再生医療の話なんですが、今日はここまで。あれ、いつの間にか免疫の話どっかいっちゃったw


皆さん今日もお疲れ様でした!


ミナミ