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なぜカエルには大腸があるのに、おたまじゃくしにはないのか

2022/02/10

※本ブログは、ミナミヨシトLINE公式にて発信している内容を更新しています。(ご登録はコチラ
今回の内容は2021年10月25日に配信した内容となります。


こんにちは!ミナミです。本日は月曜日、新しい一週間のはじまり!


僕は11月は半分くらい沖縄にいないので、出張前の今が一番バタバタしている時期。とはいえ、どうしても人は自分の楽しいことを優先してしまいがちです。


こちらのLINE公式もほんの2週間くらい前まで200名くらいだった登録者数が現在630名くらいかな。普段僕が各所で講義で話していることの一部を発信しているだけなんですけど、それが多くの人に面白がってもらえるから続けられます(ありがとうございます)。


さて、本日の話題はまた頂いた質問から。


「生理学ってどうゆう時に勉強する必要がありますか?」というコメントを頂きました。うーん、どうしましょうねぇ。生理学が分からないというのは僕からすると、


「体の働く仕組みを全く分かっていない」


という感じがします。それで、いくら解剖学だ栄養学だと言うのはちょっと無理がある。実際そんな人ばかりなんですけど。


2日前かな、「胃」について「人間にとって絶対必要不可欠なものではない」という話を発信したので、その関連で「大腸」をテーマにして、生理学の知識を使って簡単にお話していこうと思います。


「大腸」というと、体内に便を溜める臓器であることは皆さんご存知ですね。で、例えば僕は便秘で悩んでるお客さんに大腸の働きを説明するとき、まずこんな質問をします。


「魚をさばくとき、魚の大腸って見たことある?」と。


すると大体の方は「うーん…」と答えるんですけど、実は「うーん」で正解。魚には大腸はないんですね。じゃあ、次に「理科の授業でカエルの解剖はした?」と聞くと「カエルには大腸があった気がする」と返ってくる。


で、またこんな質問をする。「じゃあ、オタマジャクシには大腸はあると思う?」って。あんな小さい生き物だからさ、大体の皆さんはオタマジャクシには大腸は無いことは想像がつく。


そこで「大腸はオタマジャクシにはないけど、カエルになる時に出来てくる臓器なんだよ」ということを教えてあげる。


すると好奇心旺盛な僕のお客さんは「どうして?」と聞いてくるわけですけど、ここが生理学を考えるポイント。要するに、「魚やオタマジャクシにはないけど、カエルにはある」っていうのはどういうことか。

鋭い方は分かると思いますが、大腸というのは水の中の生物にはなくて、陸の生物はみんな持ってるんですね。


皆さん、鳥のフンって見たことあるじゃないですか。ベチャベチャの。鳥は尿の出口が大腸の中にあるから、うんちとおしっこを一緒に排泄してるからベチャベチャなんですね。


鳥は飛んでる間にいつでも水を自由に飲めるわけじゃないから、水分を体に出来るだけ溜めておきたい。だから大腸には「水分を出来るだけ体の中に戻す仕組み」があるんですね。人間も同じ。


だし、陸の生物っていうのは便を排泄すると天敵に自分の存在を教えることになるから、「体の中に便をとどめておく」必要がある。逆に、水の中の生物は水中で排泄しても敵に知られる必要がないからいつでもうんちが出来る、だから大腸がない。


僕はこんな話をお客さんにします。生物界の原理や法則に基づいて説明をしたわけですけど、どう?生理学。なんちゃら筋について詳しくなるよりも、よっぽど根本的な話だと思わない?


っていう話。これで「へー、生理学って面白い」って思ってもらえたらいいな。


そういえば昨日配信した動画、見てくれました?色々発信してますけど、見てもらうと大体ミナミのことが分かります。お時間のあるときにでも。


ミナミ
さて、今日から一週間またがんばろー!