見方を変えるとただの暗記になりそうな解剖も面白くなる

2022/01/27

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今回の内容は2021年10月20日に配信した内容となります。


おはようございます。というにはかなり遅い時間ですが、昨日は全力で飲み散らかしてしまい久々に昼過ぎに起きました…。


いつも僕が言う話に、アルコールの第一分解には亜鉛、第二分解でナイアシンやらマグネシウムやらが必要という話がありますが、昨日も元々飲むことが分かっていたのでしっかり摂取していきましたが爆飲みするとそんなのは何の意味を持たないということが自分の体で実証済みであります。お酒こわい。


というわけで本日のお話しを。一昨日かな、「解剖学は、生物学の中の形態学の中の一つの分野で」ということをチラッと書いたんですね。で、そうすると「じゃあ生物学から勉強した方がいいんでしょうか?」みたいな質問を頂きました。


そうですねぇ、時間があればしてもいいんじゃないでしょうか、というくらいです。というのも、僕にとってはこうゆうのは半分趣味みたいなところがあるので自分の感覚だけで言えば生物学というのはシンプルに「面白い」です。生物学ってゆうのは別に人間だけが対象じゃないので、ちょっと勉強すると「人間の進化ハンパない」ってなります。


今日はそんな話から皆さんの知見が広がればいいな、という話を一つ。


我々、特に運動指導者なんて仕事をしているとどうしても人間を中心に考えちゃうじゃないですか。でも、よく考えてみると、変。めっちゃ変な生き物だなと思うわけです。


動物の中でも人間の特徴というと「言語を持ってる」とか「文化や思想を持ってる」とか色んな話があるじゃないですか。でも、体だけでも全然違う。体の構造からいったら人間の特徴は「直立二足歩行をすることである」ということになる。


まず直立して立ってるいるためには大腿骨がまっすぐでないとダメですね。普通の四つ足の哺乳類というのは大腿骨が弯曲しています。で、犬でも猫でもなんでもいいんですけど、ああいうのをちょっと思い出して下さい。普通は四つ足で立っていて、頭が前を向いているじゃないですか。


仮に犬とか猫の大腿骨がまっすぐになったとして、それでエイッつって立ったとしますよね。あり得ないんですけど、仮にそうなったら頭は上に向いちゃうじゃないですか。で、前を向きたいと思ったら首を曲げないといけない。


逆に人間の場合、四つん這いになったら地面を見ることになりますよね。そのまま歩こうとするなら、頭をいつも上げないといけない。そこが違う。


つまり、直立二足歩行するためには大腿骨がまっすぐなだけではダメで、頭が前を向くように頭と背骨が直角についてないといけない。


頭が前を向くためには、脳と脊髄が直角になってないと困る。すると、頭蓋骨と脊柱を繋げている穴(大後頭孔)をずらさないといけない。四つ足動物の場合は頭蓋骨の一番後ろに穴があって脊柱に繋がるけど、人間の場合は頭蓋骨の下側に穴があって、脊柱に繋がっている。


つまり、元々四つ足動物だったときには後ろにあった穴をなんとかして頭蓋骨の下に持ってこないといけない。結果、我々人間はみんな真っすぐ立って、体が上に伸びて、顔が前を向いて、そのまま歩ける。


それは何でもないような気はするけれども、他の哺乳類はそうなってないんですね。僕らが当たり前と思っていることは、実に大変な進化だったことが分かる。そうなってくると、解剖学なんて勉強すると「なんでこんな風になったんだろう」とかって思ったりしません?ある種のロマンな気がするわけです。


そんな見方を一つ一つしていくと、ただ暗記になっちゃいそうな解剖も面白く感じませんか?


今日はこんなライトな話題にて。ではでは。


ミナミ