いつだって全体像を把握する

2022/01/16

※本ブログは、ミナミヨシトLINE公式にて発信している内容を更新しています。(ご登録はコチラ
今回の内容は2021年10月18日に配信した内容となります。


おはようございます。ミナミです。


さて、今日は身体に関することで一つ発信をしようと思うのですが、いきなり局所解剖的な話や特定の栄養素を取り上げるのも何だか違和感があるので、もっと前提の話からしましょうか。


ご存知の方も多いかと思いますが、僕は普段専門学校を始め、沖縄県内外の各所で講師として指導にあたらせて頂いております。で、そんな仕事をしているからこそ生徒さんや受講される方からよくされる質問の一つが


「どこから勉強すればいいか分からない」


という質問です。そうですね、これ、非常に難しいかと思います。だって、世の中で開催される研修がいきなり骨や筋、もっと言えば理論やテクニックの話から始まるので、それらの基本はどこからか分からなくても何ら不思議ではないかと思います。


僕のこれに対しての結論はまず「全体を把握すること」です


じゃあ「全体を把握する」ってどういうことかって言ったら、例えば解剖であれば「解剖学がどの位置づけなのか」というところから把握しましょう、ということです。


そもそも解剖学は、「生物学」の中の「形態学」の中の1分野です。そして、さらに解剖学は「人体解剖学」「動物解剖学」「植物解剖学」に分かれ、その「人体解剖学」は「肉眼解剖学」と「顕微解剖学」に分かれ、肉眼解剖学の中でさらにいわゆる骨格系や筋系といわれる「系統解剖」と、それぞれの特定の器官についての「局所解剖」に分かれるわけです。


え、ここまで大丈夫ですか?ついて来れてますか?今話しているのはめちゃめちゃ基礎の基礎をお話ししています。


次に、じゃあ人間は一体どんなグループの集まりで出来ているのか、というのが「系統解剖」で、我々運動指導者には必須の「骨格系」「筋系」「神経系」の運動器、加えて「心臓血管系」と「呼吸器系」と、こうゆう「なんちゃら系」っていうグループが解剖学書によって大体11~13グループに分けられます。


で、ここから「逆」に考える。例え話は何でもいいんですけど、例えば何かの研修で「姿勢反射」が取り上げられたとする。


でも、姿勢反射のことだけを勉強していると、全体の様々な知識の中でその分野だけ浮いてしまう。だから、「姿勢反射だから中脳の話。中脳ということは脳幹の一部。脳幹は脳の一部で、脳はそもそも神経系の一部」と、全体のどこかを把握していく。


その上で「じゃあ今日は神経系の中の、脳幹の中の延髄のことでも勉強しようか。接続する神経は9-12脳神経で・・」と、全体を埋めていく。


要するに、上記で書いたことが理解できるかどうかが問題ではなく、「何から勉強すればいいか分からない」というのは解剖でいえば解剖学の「全体像を把握していない」から発生する疑問であるということです。


何の勉強でもそうじゃないですか。栄養学を勉強しようとして、いきなり「ポリリン酸ナトリウム」や「タンニン」について勉強する人は普通いません。まず5大栄養素を理解して、ミネラルの中でも人にとって必要なのが必須ミネラルで、生理作用や分類が分かり、それらの吸収を阻害する物質として上記のようなものがやっと出てくる。


常に「今勉強しているのは全体のどこか」を把握しながら勉強することが大事。OK?


みんな今日もがんばろー!


ミナミ